Заметки о Русских Праздникахл祝祭日に関する覚書〜

 

* 1月1日 新年 

ここ数年、頻繁にロシアに出入りしていた割には、ロシアで正月を迎えたのは、2001年が始めて。

「一人で正月を迎えるのはさびしいでしょう」(って、よく考えると余計なお世話?)

と親しいロシア人の女の子が家に招待してくれた。

そこで知った「ロシア人の新年」とは、

「ひたすら飲んで飲んで飲んで飲んで飲みまくる・・・・・・」

ということ。

飲んで、飲んで、飲んで、朝を迎えてしまった。

「うーん、朝帰りか・・・・・・」

学生だけでの集まりならこういうこともあったのだが、一般人の普通の家庭でこれほど飲むことになるとは思わなかった。

(よくよく考えると、私の周りには「あまり飲めない」ロシア人が多かった。)

「いや、もう、この辺で」

「これ以上は、ちょっと……」

などという日本人の遠慮なんて通用しなかった。

「さあ、ジェーヴァチキ!(お嬢ちゃんたち!)乾杯しましょう!」

※私はお嬢ちゃんの年齢ではないが、日本人は若く見られる。

と常にエキサイトしている友人のママの音頭で、数え切れないぐらい、杯を開けた。

ママ:「あら〜、グラスが空いているじゃない。さあ、注ぎましょう!」

私:「あ、ウォッカはちょっと・・・・・・」

ママ:「ああ、じゃあ、ワイン?」

私:「いや〜、ワインもちょっと・・・」

ママ:「じゃあ、シャンパンね!」

ロシア人はウォッカだけなら、ウォッカ、ワインだけならワイン、とちゃんぽんに飲まないという風に何かで読んだ記憶があるのだが、そんなことはない。

もちろん、ロシア人家庭によって異なると思うし、ロシア人全員が酒好きというわけではない。

だが、何かにつけて「飲む」ロシア人は、新年ですら、「飲むための口実」の日であるような気がする。

最初は

「ハジャイカ(家の主婦 ママ)に乾杯」

「私たちに乾杯!」

「私たちの友情に乾杯!」

などともっともらしいことを言っているが、最後は

「塩に乾杯!(たまたま食卓の上にある)」

「ピタチョーク(くまのプーさんに出てくるぶたのピグレット。よくロシアの小噺(アネクドット)に登場する)に乾杯!」

などとわけがわからなくなってくる。

要は飲めれば何でも良いのだ。

 

この日、何故かДед Мороз(ジェッド・マローズ 寒さのおじいさん。ロシアのサンタクロース)が各家庭をまわって来た。

(各地域にいるボランティアのおじさんか?)

やって来た赤い帽子、赤い服、白いひげのジェッド・マローズは、着ぐるみがあついので、

汗をだらだら流していた。

 

ジェッドマローズ「いやあ、わしは本当は冷たいんだが、家の中が暖かいから溶け始めたんだ」

とふうふう言いながら、言い訳していた。

ジェッド・マローズは「寒さのおじいさん」だけあって、いつもは人間を冷たくしたり、人間には厳しいのだが、正月・クリスマスの日は機嫌がよく、子供たちにプレゼントをしてくれるらしい。

ただ、そのプレゼントをもらうためには、なぞなぞに答えないといけない。

私ともう一人いた日本人(二人とも20歳を越えている)は、プレゼントをもらえる対象年齢ではないのだけど、急遽なぞなぞに参加することになってしまった。

 

ジェッド・マローズ:「鼻(нос)があって、かかと(пятка)があるものなーに?」

日本人達:「は????」

なんとしてでも、答えさせたいジェッド・マローズは熱を入れて説明し始めた。

が、単純ななぞなぞほど、わからないものはない。

(年をとって頭がかたくなったか)

他の家も訪問しなくてはならない、時間のないジェッド・マローズは

最後には、現物を持ってきて、「これだ!これをロシア語で言えれば良いんだ!」

 

「ああ・・・ターパチキ(スリッパ)……」(答えたのは、私ではなく、別の日本人)

 

そして私たちは無事、プレゼントをもらうことができた。

このジェッド・マローズのなぞなぞ、去年はもっとくだらないものだったらしい。

 

旧年、大晦日までの挨拶は、

С наступаюшим Новым Годам! (来るべき新年おめでとう!)

新年を迎えてからは、

С Новым Годам!(新年おめでとう!)

または、

С наступивщим Новым Годам!(来たる新年おめでとう!)

 

つまり、新年を迎える前も「おめでとう」なので、冬休み前や1231日、別れ際に

「新年おめでとう!」と日本語を勉強している学生達に声をかけられた。

日本人的なつっこみを入れるとすれば、

「まだ、新年じゃないんだけどな〜……」

しかし、深くは考えない。

とりあえず、楽しければ良いのだ。

ただ、正月・クリスマスは酒ビンを手にした酔っ払いがあちこちに出没するので、要注意。

地下鉄にも顔を真っ赤にした酔っ払いが乗っているので、からまれないように!

外出は控えた方が良い。

それから、飲み過ぎないように!

ロシア人につきあっていると、本当に自分が肝臓を壊してしまう。

 

新年といえば、ロシアでは、干支の人形を贈りあう。

日本だと「お年玉」だろうけど、こちらでは、その年の動物の人形をプレゼントする。

日本でも干支の人形はよくみかけるので、同じような習慣だと思うと何となく嬉しい。

2002年は馬年で、陶器(グジェリ)でできた馬やガラス細工の小さい馬の人形をたくさんもらった。

変り種としては、馬の蹄鉄(一種のお守りらしい)を形作った置物ももらった。

ロシアの馬は「白馬」で(そういえば、何故か黒い馬の人形はもらわなかった)、

しっかりまつ毛がある。

 

問題は、「このコレクション、どうやって日本にもって帰ろう……」ということだ。

しばらくそういう予定がないため、人形達は我が家の本棚に飾られている。

そうこうしているうちに、来年が近づいてきた。

新しいコレクションがまた加わるに違いない。